RUSHの残り回数がゼロになり、画面が切り替わった後にもう一度演出が始まる。この場面を理解する言葉が「残保留」です。モードの規定回数が終わった時点でも、未消化の保留が残っている場合があります。終了画面だけを見るより、回数と待機分の二つを分けると状況を追えます。

残保留の数を説明するときは、「最大四個」と「実際に四個残っている」も区別します。前者は記憶できる上限の説明で、後者はその場面の状態です。資料に最大数が書かれていても、画面にある個数や成立条件を確認せず、毎回同じ回数が加わるとは言えません。映像の途中から見た場合は、すでに何個か消化されている可能性もあるため、開始時の個数を後から推測で埋めないようにします。

残っているのは未消化の保留

保留とは、始動口への入賞に対応する情報を記憶した待機分です。そのうち、RUSHや時短などの区間終了時点で未消化のものが残保留と呼ばれます。「最後に追加される特別な大当り」という意味ではありません。

ここで、モードの規定回数と保留の個数は、別々の項目です。回数表示がゼロになったことは、画面で管理していた区間が終わったことを示します。一方、保留の有無は記憶されている待機分を示すため、二つの表示が同時にゼロになるとは限りません。

残保留の取り扱いは機種や状態によって異なります。通常時の確率を使う場合も含め、どの抽選が行われるかを機種の注記で確認する必要があります。「右側に残った保留なら、RUSH中と同じ確率」と名前だけで決めることはできません。エヴァ319 REDのSTと時短の解説には、区間内と残保留を分けた説明があります。

「時短○回+残保留○個」という表記

仕様表に時短回数と残保留数が並んでいるときは、まず二つの区間として読みます。前半が規定回数の説明、後半が終了時点で残る分の説明です。ただし、表記された個数を成立させる前提や、実際に記憶されている数にも注意が必要です。

説明用に、規定区間が10回、残保留が最大4個という機種を仮定します。これは10回の区間が終わった後に、条件に応じて未消化分を処理する説明です。無条件に別の10回が追加される意味でも、必ず四回の大当りが発生する意味でもありません。

仮に合計14回と書かれる場合も、そのすべての回で同じ確率か、途中で状態が変わるかは別の確認になります。合計の個数が同じでも、抽選の条件まで一致していなければ、継続する割合を同じと考えることはできません。

最後の演出が長く見える理由を切り分ける

規定区間では短い変動が続き、残保留を使う場面では一つの演出が長く見える機種もあります。しかし、演出の時間から抽選回数を数えることはできません。映像が何度も切り替わることと、保留を何個消化したかは異なるためです。

例えば、キャラクターが複数回攻撃してから結果が表示される場面でも、攻撃一回を保留一個と数える法則が公表されていなければ、回数を対応させられません。演出上の段階と、仕様上の抽選の単位を分けて読みます。

東京喰種のST5回と演出を読む記事のように、見た目のテンポと回数の単位を分けると、短時間の区間でも説明を追えます。終了画面から長い映像へ進んだ場面も、まず機種のゲームフローへ対応させます。

引き戻し率を単純に足すと何がずれる?

区間内で当たる割合を80%、その区間で当たらなかった場合に残保留で当たる割合を5%とする、説明用の仮定を考えます。この二つを80+5=85%と足すと、後半の対象を取り違えます。

最初の100件のうち、区間内で当たる期待件数は80件です。残保留の5%を考える対象は、区間内で当たらなかった20件になります。そのため、全体に対する残保留からの追加分は20件×5%で1件、合計は81件という考え方になります。

  • 前半の割合は、最初の区間を受けた全体に対するもの。
  • 後半の割合は、前半を当たらず終えたケースに対するもの。
  • 合算値は、それぞれの対象をそろえてから考える。

この80%と5%は、計算の構造を示す架空の数字です。実機の継続率を求める場合は、状態の変化や複数の振り分けなど、その機種の条件が必要になります。公表されている合算値に注記があるなら、その範囲を先に読みます。

残保留で当たった後の移行先

残保留で大当りしたことと、同じRUSHへ戻ることは、自動的に同じ意味にはなりません。大当り後の振り分けや抽選された状態により、どこへ移るかが決まるためです。

たとえば、同じ払出個数でも移行先が複数ある機種では、出玉の表示だけでは次の状態を決められません。大当りが成立した位置、振り分け、終了後のモード名を対応させます。残保留という言葉は「いつ処理された保留か」を説明するもので、大当り後のすべての条件を含む名称ではありません。

妖怪ウォッチのコマチャレンジと継続率の解説でも、ある区間から別の状態へ進む流れを分けています。残保留も同様に、終了前の区間、残っている分の消化、その結果の後という順に読むと、画面の切り替わりだけに頼らず理解できます。