RUSHの画面に残り回数が出る機種もあれば、回数を数えずバトルや危機演出で終了を知らせる機種もあります。「転落式」は後者を理解するときに出てくる言葉です。ただし、演出が負けたように見えることと、内部のどの条件で状態が終わったかは分けて読む必要があります。

STは規定回数という区切りがある

STは、決められた回数だけ高い確率の状態が続く仕組みです。規定回数の途中で大当りした場合と、当たらず回数を終えた場合とで、その後の流れが変わります。機種によってはST終了後に時短が付くなど、さらに区間が続く場合もあります。

具体的な回数と確率を同時に読む例として、エヴァ319 REDのST161回の解説があります。回数が表示されている場合でも、それがST全体の回数なのか、演出上の一部の区間なのかまで確かめると、終了条件を見失いません。

STの途中で強い演出が外れたこと自体は、通常、その一回の変動の結果です。STを終える条件に該当したかどうかとは別に読みます。画面が暗くなった、バトルに負けたといった演出だけから、機種共通の終了法則を作ることはできません。

転落式は終了に関係する抽選を読む

転落式と呼ばれる機種では、継続中の状態を終えることに関係する抽選が設けられています。規定の回数を数え切ることだけが区切りとなるSTとは、説明する軸が変わります。大当りにつながる契機と、終了へ進む契機をそれぞれ確認することが必要です。

ただし「転落式」という呼び方の中にも仕組みの違いがあります。確率状態の転落を扱う機種と、別の抽選の当選を契機にRUSH終了へ進む機種を、同じ内部処理として説明することはできません。初心者向けの記事でも、機種資料に書かれた終了条件を優先します。

SANKYOの「eフィーバーもののがたり」の公表資料では、図柄揃いに関係するロング開放と、終了に関係するショート開放を区別した注記があります。一般的な呼び名を一度覚えた後も、実機の説明では何の抽選を示すかまで読む必要がある、という具体例になります。

分母の回数だけ続くわけではない

説明用に、毎回一定条件で終了契機を抽選し、その確率が1/100であるモデルを置きます。この100は、100回が保証されるという意味ではありません。一回目でその契機が選ばれる場合も、100回を超えて選ばれない場合も含む確率の表記です。

この単純なモデルで、終了契機を引かずに50回を終える確率は、99/100を50回掛けた値となり、約60.5%です。「半分の50回まで進んだから、終了する確率も半分」という計算にはなりません。

これは終了条件の読み方を説明するための架空のモデルです。実機では大当り、保証区間、抽選順序などが関係し得るため、この式だけで個別機種の継続率を求めるものではありません。数字の分母と回数の保証を区別するための例として捉えます。

大当り確率と転落確率の二つがある理由

スペックに大当りへつながる確率と転落確率が並ぶのは、別の出来事を説明しているためです。どちらか一方の分母だけで、RUSH全体の継続率を比較することはできません。

また、抽選がどの順序で行われるか、同じ変動で何が優先されるかなどによって、単純な二つのくじとして計算できるかも変わります。正式な継続率が案内されている場合は、その注記と対象状態を確認します。説明されていない抽選の独立性まで補って数字を作らないことが必要です。

妖怪ウォッチの複数区間を含む継続率の解説でも、区間をまたぐ割合を足し算だけで扱わない読み方を紹介しています。転落式でも、二つの数値が並んでいることと、計算の方法が単純であることは同義ではありません。

保証回数や終了後の保留は注記へ

機種によっては、終了に関係する抽選が選ばれても一定区間は電サポが続くなど、終了までに条件が付く場合があります。「転落を引いた瞬間に、画面のすべてが必ず終了」と共通化すると、こうした区間を省いてしまいます。

  • 最低回数や保証区間の記載があるか。
  • 終了契機が選ばれた後に、どの状態へ移るか。
  • 残保留を継続率の計算へ含むか。

この三点は、同じ転落式という呼び方の機種同士でも確認する価値があります。回数の表示がないことを、終了条件がないという意味に読み替えないようにします。

危機演出を見るときは結果まで対応させる

転落式の演出では、終了の可能性を見せた後に復帰する構成もあります。途中の表情や背景だけで内部状態を断定するより、その演出がどの結果を知らせるものとして説明されているかを確認します。演出の期待度と終了抽選の確率も別の項目です。

大当りの後に払出が同じでも、次の状態が異なる場合があります。東京喰種のチャージとSTを整理した記事のように、成立した結果と移行先を分けて見る考え方が役立ちます。転落式は、何回続いたかだけでなく、どの条件が終わりを決めるかから読むと、STとの違いがはっきりします。