凱旋門賞2026の日本馬について、最初に区別しておきたいのが「登録馬」と「現時点の出走予定馬」です。
2026年5月には、10月4日にフランス・パリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞へJRA所属馬7頭が登録しました。しかし、JRAが7月27日時点で凱旋門賞の出走予定馬として明記しているのは、アドマイヤテラとメイショウタバルの2頭です。
残る5頭も登録自体はされていますが、現段階で「本番出走が決まった」と考えるのは早いでしょう。
凱旋門賞2026の日本馬を評価するなら、登録馬の名前だけでなく、最終的な遠征判断、前哨戦、パリロンシャンへの適性、馬場、10月1日の枠順まで追う必要があります。
本記事は2026年8月8日時点の公開情報を基準にしています。出走予定、騎手、前哨戦、最終出走馬は今後変更される可能性があります。

凱旋門賞2026の日本馬は7頭登録、現在の出走予定は2頭
5月21日にJRAが発表した登録馬は次の7頭です。
| 日本馬 | 性齢 | 8月8日時点で見るポイント |
|---|---|---|
| アドマイヤテラ | 牡5 | JRAが7月27日時点の出走予定馬として掲載 |
| アロヒアリイ | 牡4 | 登録済み。2025年にフランス遠征経験あり |
| ジュウリョクピエロ | 牝3 | 登録済み。現時点の本番出走予定は要確認 |
| シンエンペラー | 牡5 | 登録済み。2024年凱旋門賞経験馬 |
| ビザンチンドリーム | 牡5 | 登録済み。2025年フォワ賞1着、凱旋門賞5着 |
| フォーエバーヤング | 牡5 | 登録済み。世界トップ級のダート実績を持つ |
| メイショウタバル | 牡5 | JRAが7月27日時点の出走予定馬として掲載 |
ここで最も重要なのは、7頭登録=7頭出走予定ではないことです。
大会の日程、日本時間、賞金、欧州勢まで含めたレース全体の基本情報は、凱旋門賞2026の日程・パリロンシャン・出走予定馬完全ガイドで整理できます。
現時点の中心はアドマイヤテラとメイショウタバル
7月27日のJRA発表を基準にするなら、日本勢でまず追うべきなのはアドマイヤテラとメイショウタバルです。
メイショウタバルは2026年宝塚記念勝ちが大きな材料
メイショウタバルは2026年4月の大阪杯で2着、6月の宝塚記念では1着。2025年に続いて宝塚記念を連覇しました。
特に2026年の宝塚記念は重馬場でした。
凱旋門賞と日本の重馬場をそのまま同じものとして扱うことはできませんが、スピード一辺倒ではない条件でG1を勝っていることは評価材料になります。
一方、パリロンシャン2400mは国内2200mとは違います。距離延長に加え、欧州特有の芝やレース運びへ対応できるかが最大の確認点です。
アドマイヤテラは長距離実績が魅力
アドマイヤテラは2026年の阪神大賞典を勝ち、天皇賞(春)でも3着に入りました。
3000m以上で安定した内容を残しているため、スタミナという点では注目しやすい存在です。
ただし、凱旋門賞で求められるのは単純な長距離適性ではありません。
2400mでのスピード、道中のポジション、欧州芝への対応、直線まで余力を残せるかを確認する必要があります。
残る5頭は「登録馬」として追う
現在JRAが出走予定馬として掲載している2頭以外も、登録時点では非常に興味深いメンバーです。
ただし、本番出走を前提に評価するのではなく、今後の発表を待つのが適切です。
ビザンチンドリームはパリロンシャン実績が際立つ
ビザンチンドリームは2025年9月、パリロンシャンのフォワ賞を勝利。そのまま凱旋門賞に進み、重馬場で5着に入りました。
しかも2025年の凱旋門賞ではゲート15からの競馬でした。
登録した日本馬の中では、パリロンシャン2400mで実際に結果を残している点が明確な強みです。
一方、2026年6月の宝塚記念では15着でした。現時点でJRAの凱旋門賞出走予定馬には掲載されていないため、本番へ向かうかどうかを含めて最新情報を待つ必要があります。
アロヒアリイはフランス遠征経験を持つ
アロヒアリイは2025年にフランスへ遠征し、ドーヴィルのギヨームドルナノ賞を勝利。その後、パリロンシャンで凱旋門賞にも出走しました。
2025年凱旋門賞では16着でしたが、欧州の芝と海外遠征をすでに経験していること自体は材料になります。
再挑戦する場合は、前年の経験をどう修正につなげるかがポイントです。
シンエンペラーは2024年の凱旋門賞経験馬
シンエンペラーは2024年の凱旋門賞に出走して12着でした。
欧州生産馬であり、海外遠征の経験も豊富ですが、2026年は天皇賞(春)7着、宝塚記念11着となっています。
登録馬としては注目できますが、今後本番へ向かうかどうかを確認してから評価を更新したいところです。
フォーエバーヤングは能力と芝適性を分けて考える
フォーエバーヤングは2025年ブリーダーズカップクラシックを制し、2026年もサウジカップ1着、ドバイワールドカップ2着と世界トップクラスの実績を持っています。
ただし、主要実績はダートです。
凱旋門賞は芝2400mなので、「世界的な能力がある」ことと「パリロンシャンで力を出せる」ことは分けて考える必要があります。
もし本番参戦へ動く場合でも、芝への適応を確認できる材料が出るまでは評価を固定しない方がよいでしょう。
ジュウリョクピエロも最終判断を待つ
ジュウリョクピエロは3歳牝馬として5月の登録メンバーに入りました。
3歳牝馬は古馬とは負担重量が異なるため、凱旋門賞では世代・性別による斤量条件も重要になります。
ただし、現在のJRA発表では出走予定馬として掲載されていません。本番への遠征が決まった段階で、改めてローテーションや状態を評価する必要があります。
遠征プランで最も重要なのは「いつ欧州へ入るか」だけではない
海外遠征では「早く現地入りすれば有利」と単純には言えません。
重要なのは、
- 本番までにどのレースを使うか
- 現地で一度レースを経験するか
- 輸送後の調整期間をどう取るか
- 馬場適性をどこで確認するか
- 最終的にどの状態で10月4日を迎えるか
という全体設計です。
現時点では各馬の最終的な遠征ルートがすべて確定しているわけではないため、未発表の前哨戦を決めつけるのは避けたいところです。
9月6日のArc Trialsは重要なチェックポイント
2026年のQatar Arc Trialsは9月6日にパリロンシャンで行われます。
主要な前哨戦は次の3レースです。
- ニエル賞:3歳、2400m
- ヴェルメイユ賞:3歳以上牝馬、2400m
- フォワ賞:4歳以上、2400m
いずれも本番と同じパリロンシャン2400mです。
さらに2026年は、それぞれの勝ち馬がArc Racesのワイルドカードを獲得できる仕組みになっています。
日本馬が実際にどの前哨戦を使うかは別として、欧州勢の勢力図や本番の馬場適性を判断するうえで、9月6日は重要な日になります。
10月1日の枠順抽選で評価を更新する
凱旋門賞2026のゲート番号は10月1日に決まります。
France Galopによると、抽選は同日の朝に電子的に行われ、結果はその日の公式イベントで発表される予定です。
枠順を見るときに大切なのは、単純に「内なら買い、外なら消し」と決めないことです。
- 先行したい馬が外へ入った場合のロス
- 差し馬が内で包まれる可能性
- 出走頭数
- ペースメーカーの位置
- 馬場状態
まで組み合わせて考える必要があります。
競馬の枠順そのものを整理するなら、競馬2026の枠順と内枠・外枠の有利不利も参考になります。
日本馬の勝機を判断する5つの条件
1. パリロンシャン2400mへの適性
国内G1で強いことと、凱旋門賞で強いことは同義ではありません。
すでにコース経験のある馬は評価しやすい一方、初挑戦馬は現地での調教や前哨戦が重要になります。
2. 当日の馬場
凱旋門賞では馬場状態が大きな変数になります。
日本の高速芝での実績だけでなく、時計のかかる芝や道悪でフォームを崩さないかを見る必要があります。
メイショウタバルが2026年宝塚記念の重馬場を勝っていることは一つの材料ですが、欧州芝への適性は別途確認が必要です。
3. 枠順と脚質の組み合わせ
枠そのものより、その馬が普段どこで競馬をしたいかとの相性が重要です。
10月1日の抽選後に評価を更新しましょう。
4. 本番直前の状態
登録時の実績ではなく、9月から10月にかけて状態が上向いているかが重要です。
前哨戦後の疲労や輸送後の調整も含めて確認します。
5. 騎手とレースプラン
現時点で最終騎手が確定していない馬については、過去の騎手だけで本番の戦術を決めつけないことが大切です。
France Galopは2026年について、騎手や装具に関する最終申告を10月1日夜まで受け付ける予定としています。
現時点の日本馬評価は2頭を中心に考える
8月8日時点の公式情報だけで整理するなら、最も現実的なのは出走予定として明記されている2頭を中心に考えることです。
メイショウタバル
強みは2026年の勢いです。
大阪杯2着から宝塚記念1着という成績は非常に目立ちます。重馬場のG1を勝った点もプラス材料です。
課題はパリロンシャン2400mへの適応です。
アドマイヤテラ
強みはスタミナと2026年春の安定感です。
阪神大賞典1着、天皇賞(春)3着と長距離で結果を残しています。
課題は初めて経験する欧州芝と、2400mで要求されるスピードとのバランスです。
この2頭についても「勝てる」「難しい」と今の時点で断定するのではなく、遠征過程と枠順が出てから評価を完成させるのが自然です。
登録5頭が再び出走候補になれば評価は変わる
今後、登録済みの5頭について正式な遠征発表が出れば、日本勢の構図は大きく変わります。
特にビザンチンドリームは2025年のパリロンシャン実績があり、フォーエバーヤングは競走馬としての世界的な実績を持っています。
ただし、「登録しているから出るだろう」という前提で予想を作らないことが重要です。
公式な出走予定や遠征発表を確認してから評価に加えましょう。
海外競馬として見る場合も情報更新を待つ
海外競馬として凱旋門賞を楽しむ場合も、登録段階で結論を急ぐ必要はありません。
凱旋門賞やドバイワールドカップなど海外競馬のオッズと楽しみ方を確認しつつ、本番では次の順番で情報を更新すると整理しやすくなります。
- 最終的な日本馬の遠征発表
- 9月の前哨戦
- 最終出走馬
- 10月1日の枠順
- 騎手
- 当日の馬場状態
- 最新オッズ
トラストダイスなどのサービスでレースを追う場合も、実際の取扱市場、利用条件、居住地域のルールを確認したうえで利用してください。
凱旋門賞2026日本馬で今後見るべき日
現時点では、次の3段階で情報を更新するのが分かりやすいです。
9月6日
Qatar Arc Trialsがパリロンシャンで行われます。
本番と同じ2400mの主要前哨戦から、欧州勢の力関係と馬場への適性を確認できます。
10月1日
凱旋門賞のゲート番号が決定・発表されます。
騎手を含め、本番の具体的な戦術を考えやすくなるタイミングです。
10月4日
パリロンシャンで凱旋門賞が行われます。
日本勢を見るなら、最終出走馬、馬場、枠順、騎手、直前状態までそろった段階で最終評価を行いましょう。
日本馬の勝機は「登録数」ではなく最終条件で判断する
凱旋門賞2026にはJRA所属馬7頭が登録しています。
しかし、7月27日時点でJRAが出走予定馬として明記しているのは、アドマイヤテラとメイショウタバルです。
したがって、現段階ではこの2頭を中心に追い、残る5頭については正式な遠征情報を待つのが最も正確です。
メイショウタバルは2026年宝塚記念勝ちの勢い、アドマイヤテラは阪神大賞典勝ちと天皇賞(春)3着のスタミナが魅力です。
一方、日本馬が凱旋門賞を勝つためには国内実績だけでは足りません。
パリロンシャン2400mへの適性、欧州芝、前哨戦、枠順、馬場、騎手、当日の状態までそろって初めて勝機を判断できます。
まずは次の公式な遠征情報を確認し、9月6日のArc Trials、10月1日の枠順抽選と段階的に評価を更新していくのが、凱旋門賞2026を最も分かりやすく追う方法です。

よくある質問
凱旋門賞2026に日本馬は何頭登録していますか?
5月21日時点でJRA所属馬7頭が登録しています。アドマイヤテラ、アロヒアリイ、ジュウリョクピエロ、シンエンペラー、ビザンチンドリーム、フォーエバーヤング、メイショウタバルです。
現在の出走予定馬は何頭ですか?
JRAが7月27日時点の出走予定馬として明記しているのは、アドマイヤテラとメイショウタバルの2頭です。
残る5頭は登録馬ですが、現時点で本番出走が確定した馬として扱うべきではありません。
凱旋門賞2026はいつですか?
2026年10月4日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われます。条件は芝2400mです。
枠順はいつ決まりますか?
2026年10月1日に抽選されます。抽選自体は朝に行われ、ゲート番号は同日夜に発表される予定です。
日本馬で現在最も注目したいのは?
公式な出走予定という意味では、アドマイヤテラとメイショウタバルです。
メイショウタバルは2026年宝塚記念1着、アドマイヤテラは阪神大賞典1着、天皇賞(春)3着という実績を残しています。
ビザンチンドリームは2026年も出走しますか?
5月の登録馬には含まれていますが、7月27日時点のJRA発表では出走予定馬として掲載されていません。最新の遠征発表を確認する必要があります。









