2026年のMLBはトレード期限を通過し、プレーオフ争いがいよいよ本格化しています。
現時点のトラストダイス編集部予想では、ア・リーグはレイズ、ホワイトソックス、アストロズ、ヤンキース、レッドソックス、ガーディアンズ、ナ・リーグはブレーブス、ブルワーズ、ドジャース、カブス、フィリーズ、ダイヤモンドバックスをプレーオフ進出候補として見ています。
ただし、特にア・リーグ中地区・西地区と最後のワイルドカード枠はまだ差が小さく、8月から9月にかけて予想が大きく変わる可能性があります。
この記事では、単純な現在順位だけではなく、トレード期限後の戦力、主力選手の状態、地区優勝へのルート、ワイルドカード争いまで含めて2026年のMLBプレーオフを分析します。
まず結論|2026年MLBプレーオフ進出12チーム予想
| リーグ | チーム | 予想ルート | 現時点の評価 |
|---|---|---|---|
| AL | タンパベイ・レイズ | 東地区優勝 | 高 |
| AL | シカゴ・ホワイトソックス | 中地区優勝 | 中 |
| AL | ヒューストン・アストロズ | 西地区優勝 | 中 |
| AL | ニューヨーク・ヤンキース | ワイルドカード | 高 |
| AL | ボストン・レッドソックス | ワイルドカード | 高 |
| AL | クリーブランド・ガーディアンズ | ワイルドカード | 中〜低 |
| NL | アトランタ・ブレーブス | 東地区優勝 | 高 |
| NL | ミルウォーキー・ブルワーズ | 中地区優勝 | 高 |
| NL | ロサンゼルス・ドジャース | 西地区優勝 | 高 |
| NL | シカゴ・カブス | ワイルドカード | 高 |
| NL | フィラデルフィア・フィリーズ | ワイルドカード | 中 |
| NL | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | ワイルドカード | 中〜低 |
この中で比較的読みやすいのは、ナ・リーグの地区優勝争いです。
反対に難しいのが、ア・リーグ中地区・西地区と両リーグ最後のワイルドカード枠です。ここは1週間の連勝・連敗でも見え方が変わります。
ワイルドカードの枠数やポストシーズンの基本から整理したい場合は、MLBワイルドカードとポストシーズンの仕組みを先に確認しておくと、以下の予想が理解しやすくなります。
なぜ8月のプレーオフ予想は開幕前と大きく違う?
MLB.comが2026年3月に行った開幕前予想では、57人のスタッフが地区優勝、ワイルドカード、リーグ優勝、ワールドシリーズ優勝まで予測しました。
しかし、8月までシーズンが進むと事情はかなり変わります。
開幕前の戦力評価だけでなく、
- 実際の勝敗
- 故障者
- 若手の台頭
- 先発ローテーションの状態
- ブルペンの疲労
- トレード期限の補強
- 同地区ライバルとのゲーム差
を考える必要があるからです。
特に2026年は、8月3日米国東部時間のトレード期限を前に非常に多くの球団がプレーオフ争いに残っていました。MLB.comでも後半戦開始時点で23球団がプレーオフ圏から4ゲーム差以内にいたと整理されており、例年以上に「買い手か売り手か」の判断が難しい状況でした。
そして期限を越え、戦力図はさらに変わっています。
象徴的なのがドジャースによるタリック・スクーバル獲得です。スクーバルはタイガースで16先発、7勝5敗、防御率2.79を記録していた左腕で、ドジャース加入によって先発陣の層はさらに厚くなりました。
したがって、「開幕前に強いと思われたチーム」ではなく「8月時点でどうなっているか」を見ることが重要です。
ア・リーグ|最大のポイントは東地区と最後のWC枠
東地区:レイズを本命、ヤンキースとレッドソックスも有力
現時点では、レイズを東地区優勝候補の一番手と見ます。
ただし、東地区は「レイズだけ見ればいい」という状況ではありません。
ヤンキースはプレーオフ級の戦力を持つ一方、アーロン・ジャッジの状態が大きな変数です。ジャッジは右肋骨骨折からの復帰を目指しており、8月5日時点で屋外ランニングなどを再開したものの、球団は9月の復帰を期待している段階でした。
さらにコディ・ベリンジャーもハムストリングを痛めており、ヤンキースは「名前だけ見れば強い」ものの、健康状態まで含めて評価する必要があります。
一方で見逃せないのがレッドソックスです。
8月6日のホワイトソックス戦に勝った時点で8連勝、直近36試合で31勝。短期的な勢いだけでシーズン全体を予想するのは危険ですが、このレベルの上昇は無視できません。
編集部の見方としては、
レイズ=地区優勝候補
ヤンキース/レッドソックス=強いワイルドカード候補
という分け方が現在は自然です。
中地区:最も予想を固定しにくい地区の一つ
ア・リーグ中地区は、今回の予想で最も自信度を低くしています。
6月末のMLB公式のプレーオフ pictureではホワイトソックスが地区首位側に入り、ガーディアンズもすぐ後ろにつけていました。
さらにタイガースは、トレード期限にエースのスクーバルをドジャースへ放出しました。
これは単なる1選手の移動ではありません。
シーズン終盤の接戦では、
エースが6〜7回まで投げる
→ ブルペンの使用量が減る
→ 翌日の継投にも余裕ができる
という連鎖が起こります。
そのため、勝敗表だけを見るよりも「9月まで先発ローテーションを維持できるか」が重要です。
今回はホワイトソックスを地区優勝、ガーディアンズをWC候補としましたが、この2枠は固定ではありません。
西地区:アストロズ本命でも安心できない
ア・リーグ西地区も混戦です。
アストロズを地区優勝候補としますが、レンジャーズやマリナーズとの差を考えれば「ほぼ決まり」と扱える段階ではありません。
このような地区では、単純な現在勝率以上に同地区直接対決が重要になります。
例えば残り10試合を全く別地区と戦うチームと、地区ライバルとの直接対決を多く残すチームでは、同じ2ゲーム差でも意味が違います。
8月後半からは、MLBの試合一覧を見る際にも、単独のカードだけではなく「同地区の順位を何ゲーム動かし得る試合か」という視点を加えると、プレーオフ争いがより分かりやすくなります。

ナ・リーグ|地区首位より最後のワイルドカードが難しい
東地区:ブレーブスを最有力に評価
ナ・リーグ東地区ではブレーブスを地区優勝候補とします。
8月に入りチーム状態も良く、8月7日の試合終了時点ではマーリンズをスイープして8連勝まで伸ばしました。
フィリーズも十分にプレーオフ級ですが、現時点では地区優勝よりワイルドカード候補として見る方が自然です。
ここで重要なのは、地区2位でも弱いとは限らないことです。
MLBでは地区優勝できなくてもワイルドカードからポストシーズンへ進めるため、予想するときは「地区を勝てるか」と「プレーオフに行けるか」を分けて考える必要があります。
中地区:ブルワーズとカブスは両方高評価
ナ・リーグ中地区ではブルワーズを地区優勝候補、カブスをワイルドカードの有力候補とします。
8月5日にはブルワーズがMLB最速で70勝に到達しました。一方、カブスも好調で、同じ時期にドジャースを相手にシリーズで強さを見せています。
「地区2位=評価を下げる」と考える必要はありません。
むしろプレーオフ進出予想では、
地区優勝候補が1チーム+強いWC候補が1チーム
という地区は非常に重要です。
現在の中地区はまさにその形に近いと見ています。
西地区:ドジャースは依然本命。ただし「無敵」ではない
ドジャースは今回も西地区優勝の本命です。
トレード期限ではスクーバルを加え、世界一市場でも依然として最上位の評価を受けています。8月4日時点の主要市場ではドジャースがワールドシリーズ優勝の圧倒的な本命で、ヤンキース、ブルワーズ、ブレーブスが続いていました。
ただし、ここに野球予想の面白いポイントがあります。
「優勝候補」と「直近で最も調子の良いチーム」は同じではありません。
スクーバルが加入した直後もドジャースはカブスに敗れ、一時5連敗まで伸びました。
だからといって、5試合負けたからドジャースをプレーオフ候補から外すのも極端です。
一週間の結果だけではなく、
- 現在の地区内ポジション
- ロースター全体の厚み
- 先発投手
- 故障者の復帰予定
- 残り日程
を合わせて見る必要があります。
今回はドジャースを地区優勝、ダイヤモンドバックスを最後のWC候補と予想しましたが、パドレスなども十分に逆転可能な位置です。
ワイルドカード予想で「現在順位」だけを見ない3つの理由
1. 地区優勝に回るチームがいる
ワイルドカード順位表で上位にいるチームでも、最終的に地区首位へ上がればWC枠を使いません。
逆に現在地区首位のチームが失速すれば、今度はWC争いへ回ってきます。
つまり、ワイルドカード争いはWC順位表だけを見ても完結しません。
2. 主力1人の離脱が短期決戦では大きい
162試合の長いシーズンなら、1人が数週間離脱しても他の選手で吸収できる場合があります。
しかし残り50試合、30試合と減ってくるほど、一度の離脱が占める割合は大きくなります。
2026年のヤンキースでジャッジの復帰時期が重要なのは、このためです。
3. トレード期限後は戦力そのものが変わる
7月までのチーム成績は重要ですが、そのメンバーで最後まで戦うとは限りません。
2026年なら、スクーバルがタイガースからドジャースへ移ったことが分かりやすい例です。
同じ「8月のチーム」でも、7月までとはローテーションやブルペンの役割が変わります。
「ワールドシリーズ優勝候補」と「プレーオフ進出予想」は別物
ここは混同されやすいポイントです。
ワールドシリーズ優勝候補を見る場合は、
ポストシーズンに進んだ後、短期シリーズでどれだけ勝ち抜けるか
まで考えます。
一方、プレーオフ進出予想で重要なのは、
まず162試合終了時に12枠へ入れるか
です。
例えばドジャースは世界一の市場評価では非常に高い一方、レッドソックスやレイズにも当然プレーオフ進出ルートがあります。
世界一まで含めた評価を比較したい場合は、MLB2026の優勝候補とフューチャーズの見方と今回のプレーオフ進出予想を分けて見る方が整理しやすいでしょう。
MLBプレーオフ予想で見るべきデータは?
順位だけで判断しない場合、まず見たいのは以下です。
先発ローテーション
シーズン終盤は、エースだけでなく3〜5番手まで安定しているかが重要です。
5試合に1回だけ圧倒的な投手が登板するチームよりも、毎日ある程度試合を作れるチームの方が長期の順位争いでは安定することがあります。
ブルペンの負担
救援投手は数字だけでなく、直近何日に何球投げているかも重要です。
特に連戦中のライブ予想では、昨日までの登板状況によって同じチームでも終盤の強さが変わります。
得失点と打撃内容
勝敗には短期的な偏りがあります。
例えば「5試合中4勝した」という結果だけでなく、内容が安定しているかを見る方が後半戦予想には向いています。
選手単位の価値を見るときは、単純な打率や本塁打だけでなく、fWARとrWARの違いを理解しておくと、攻撃・守備を含めた評価を整理しやすくなります。
また、打率だけでは判断しづらい打球内容を見る際には、xBA(期待打率)の基本も補助材料になります。
ただし、WARやxBAのような指標も単独で結果を予言する数字ではありません。
順位、投手、故障、日程、チーム全体のデータを組み合わせることが重要です。
8月以降、特に注目したいチーム
編集部が今後の変化を特に追いたいのは、次のグループです。
レッドソックス
現在の勢いが非常に強く、東地区とWCの両方に影響を与える存在になっています。ただし、36試合という期間の好調をそのまま残りシーズンへ延長して考えるのは避けたいところです。
ヤンキース
最大のポイントはジャッジを含む主力の健康状態です。戦力上限は高いため、復帰時期次第で地区優勝争いまで再び見方を上げられます。
ガーディアンズ/ホワイトソックス周辺
ア・リーグ中地区は差が固定されておらず、最後のWCにも関係してくるため、順位変動の影響が大きい地区です。
ダイヤモンドバックス/パドレス
ナ・リーグ最後のWCについては、今回ダイヤモンドバックスをわずかに上としましたが、自信度は高くありません。この枠は8月後半に最も更新する価値があります。

9月になると「何ゲーム差?」から「あと何敗できる?」へ変わる
シーズン終盤になると、検索する情報も変わります。
8月までは「ワイルドカードまで何ゲーム差?」が中心ですが、9月になると、
あと何勝必要か
いつ敗退が決まるのか
マジックやelimination numberはいくつか
という見方が増えていきます。
この段階では、MLBのElimination Numberの意味と合わせて順位表を見ると、単純なゲーム差以上に状況を理解しやすくなります。
この記事も9月に向けて予想を更新していく予定です。
よくある質問(FAQ)
MLBのプレーオフには何チーム進出しますか?
現在のMLBポストシーズンでは、アメリカン・リーグとナショナル・リーグからそれぞれ6チーム、合計12チームが進出します。各リーグの3地区優勝チームに加え、地区優勝以外で成績上位の3チームがワイルドカード枠に入ります。
MLBのワイルドカードとは何ですか?
地区優勝できなかったチームにもポストシーズン進出の機会を与える枠です。単純に「地区2位なら進出」ではなく、地区優勝を除いたチームの成績によって決まります。
ドジャースの2026年プレーオフ進出は確実ですか?
現時点では非常に有力と見ていますが、確定ではありません。MLBでは実際に進出条件を満たすまで決定ではなく、故障や長期連敗などで状況が変わる可能性があります。
ワイルドカード予想で最も重要な数字は何ですか?
一つだけに絞るならゲーム差は分かりやすいですが、それだけでは不十分です。残り日程、直接対決、先発投手、ブルペンの状態、故障者なども合わせて見る方が実戦的です。
優勝オッズが低いチームはプレーオフにも行きにくいですか?
必ずしもそうではありません。ワールドシリーズ優勝の評価と、レギュラーシーズンでプレーオフ枠へ入る可能性は別のものです。短期決戦向きの戦力や地区の強さによって評価は変わります。
まとめ|8月は「12球団を当てる」より変化する枠を見たい
2026年8月8日時点では、トラストダイス編集部は以下の12チームをプレーオフ進出候補と見ています。
AL:レイズ、ホワイトソックス、アストロズ、ヤンキース、レッドソックス、ガーディアンズ
NL:ブレーブス、ブルワーズ、ドジャース、カブス、フィリーズ、ダイヤモンドバックス
ただし、この時期に面白いのは「12チームを固定して答え合わせすること」だけではありません。
特に注目したいのは、
ア・リーグ中地区
ア・リーグ西地区
両リーグ最後のワイルドカード枠
です。
8月から9月は、一つのカード、一人の故障、一度の連勝で順位表の意味が変わります。
あなたは2026年の最後のワイルドカード枠を、どのチームが取ると予想しますか? 試合後に事前の見立てと実際の展開を比較すると、後半戦のMLBをさらに楽しみやすくなります。
※本記事の予想・オッズに関する内容は、試合やシーズンを理解するための参考情報です。将来の結果を保証するものではありません。









