凱旋門賞2026は、5月20日の初回登録締切時点で73頭がエントリーしました。国別ではフランス27頭、英国21頭、アイルランド12頭、日本7頭、ドイツ6頭です。前年の1〜3着だったダリズ、ミニーホーク、ソジーも再び登録しています。レースは2026年10月4日(日)、パリロンシャン競馬場で行われます。

ただし、ここで最も大切なのは、「登録馬」と「現在の出走予定馬」は同じではないことです。

日本調教馬は5月時点で7頭が登録しましたが、JRAが7月27日時点で凱旋門賞への出走予定馬として掲載しているのは、アドマイヤテラとメイショウタバルの2頭です。ほかの5頭が登録から消えたと断定することはできませんが、現時点の遠征本線としてはこの2頭を先に見るのが分かりやすいでしょう。

本記事は2026年8月14日時点の公表情報を基準にしています。登録馬、出走予定、前哨戦、最終出走馬は今後変更される可能性があります。

凱旋門賞2026は初回登録73頭、日本馬は7頭

France Galopが5月20日に公表した初回登録は73頭でした。前年2025年の78頭からは5頭減っていますが、フランス、英国、アイルランド、日本、ドイツから多数の有力馬が名を連ねています。

調教国初回登録頭数
フランス27
英国21
アイルランド12
日本7
ドイツ6
合計73

ただし、この73頭を「10月4日に走る候補の最終人数」と考えるのは早いです。

France GalopはArc Racesの勝ち馬にワイルドカードを用意しており、初回登録をしていなかった馬が後から候補リストへ加わる仕組みがあります。最終的な出走頭数の上限は24頭です。

海外競馬や凱旋門賞そのものの基本を確認したい場合は、凱旋門賞やドバイワールドカップなど海外競馬の特徴とオッズ解説も合わせて読むと全体像を整理しやすくなります。

日本馬7頭の登録一覧

JRAが5月21日に発表した日本調教馬の登録は次の7頭です。

馬名性齢調教師8月時点の見方
アドマイヤテラ牡5友道康夫JRAが7月27日に出走予定馬として掲載
アロヒアリイ牡4田中博康5月登録馬
ジュウリョクピエロ牝3寺島良5月登録馬
シンエンペラー牡5矢作芳人5月登録馬
ビザンチンドリーム牡5坂口智康5月登録馬
フォーエバーヤング牡5矢作芳人5月登録馬
メイショウタバル牡5石橋守JRAが7月27日に出走予定馬として掲載

現在の出走予定ではアドマイヤテラとメイショウタバル

JRAは7月27日の2026年凱旋門賞馬券発売発表で、出走予定のJRA所属馬としてアドマイヤテラとメイショウタバルを掲載しています。

これは、5月の登録一覧より現在の遠征計画を考えるうえで重要な情報です。

「日本馬7頭が凱旋門賞へ向かう」と読むのではなく、

  • 5月時点では7頭が登録
  • 7月27日時点でJRAが出走予定として掲載したのは2頭
  • 最終的な出走馬は今後確定

と分けると誤解がありません。

アドマイヤテラは現時点の日本勢で重要な1頭

アドマイヤテラは友道康夫厩舎の5歳牡馬です。

France Galopも初回登録発表で日本勢7頭の一角として紹介しており、友道厩舎が過去にマカヒキやドウデュースで凱旋門賞へ挑戦したことにも触れています。

凱旋門賞を考える際は、単純な日本での着順だけでなく、

  • 芝2400mへの適性
  • 欧州の馬場への対応
  • 輸送後のコンディション
  • 前哨戦を使う場合の内容

を確認する必要があります。

日本で高い能力を示していても、パリロンシャンでは求められる適性が変わります。

メイショウタバルは持続力を欧州で出せるか

メイショウタバルも、JRAが7月27日時点の出走予定馬として掲載している1頭です。France Galopは5月の登録発表で、父が2014年凱旋門賞出走馬ゴールドシップであることや、2025年宝塚記念を勝ったことを紹介しています。

メイショウタバルを見るポイントは、自分のリズムで走れるかです。

凱旋門賞は展開だけでなく馬場状態や位置取りの影響も大きいため、日本で得意としてきた形をそのまま再現できるとは限りません。

直前までの調教、遠征過程、前哨戦の使い方まで見て評価したい馬です。

フォーエバーヤングは「登録」と「出走予定」を分ける

5月の登録発表で最も話題性が大きかった日本馬の一頭がフォーエバーヤングです。

France Galopは、サウジカップ連覇や2025年ブリーダーズカップクラシック制覇などのダート実績を紹介し、日本登録馬の中心的存在として取り上げました。

ただし、7月27日のJRA発表では凱旋門賞の「出走予定馬」としてフォーエバーヤングの名前は掲載されていません。

そのため現時点では、「世界的実績を持つ登録馬」と「現在公表されている遠征予定馬」を分けて扱うのが正確です。

ビザンチンドリームは前年5着の経験が大きい

ビザンチンドリームは2025年の凱旋門賞で5着に入り、日本勢の中でもパリロンシャン2400mを実戦で経験している点が大きな材料です。France Galopも、前年のPrix Foy勝利と凱旋門賞5着を2026年登録発表で紹介しています。

一度経験していることは比較材料になりますが、2026年も同じ条件になるとは限りません。

馬場状態、展開、枠順、当年の状態まで含めて再評価する必要があります。

欧州勢は前年1〜3着がそろって再登録

欧州勢で最も分かりやすい比較軸は、2025年の上位3頭です。

France Galopは、前年優勝馬ダリズ、2着ミニーホーク、3着ソジーが2026年もそろって登録したと発表しています。

ダリズは前年王者として中心

ダリズは2025年の凱旋門賞馬です。

さらに2026年春にはPrix Ganayで勝利し、France Galopも前年王者のシーズン初戦を勝利として報じています。前年実績だけでなく、2026年にも結果を残している点は大きな強みです。

現時点で欧州勢を比較するなら、まず基準に置きたい存在です。

ミニーホークは前年2着から逆転を狙う

ミニーホークは2025年の凱旋門賞2着馬です。

前年は最後の直線でダリズと激しく競り合っており、2026年も登録されたことで再戦への期待が高まります。

前年の直接対決という分かりやすい材料があるため、ダリズとの比較は2026年の勢力図を見る基準になります。

ソジーも前年3着から再挑戦

ソジーも前年3着から再び登録しています。

前年上位3頭がそろって初回登録に入ったことで、2026年は単純な世代交代だけでなく、実績馬と新しい勢力の比較が大きなテーマになります。

なぜカランダガンの名前がない?

欧州のトップホースを追っている読者なら、カランダガンが登録一覧にいないことを疑問に感じるかもしれません。

理由は、2026年の凱旋門賞では現行制度上セン馬が出走対象外だからです。

France Galop理事会は2026年6月にセン馬を将来出走可能にする方針を原則承認しましたが、European Pattern Committeeの審査は2027年第1四半期の予定です。つまり2026年大会には間に合いません。

カランダガンについて詳しく見る場合は、欧州年度代表馬カランダガンの実力と日本馬場への適応分析も関連情報として参考になります。

9月6日のArc Trialsで勢力図が変わる

登録馬を見るうえで次の大きな節目になるのが、9月6日のQatar Arc Trialsです。

この日はパリロンシャンで、

  • Qatar Prix Niel
  • Qatar Prix Vermeille
  • Qatar Prix Foy

の3つの主要前哨戦が行われます。France Galopは、それぞれの勝ち馬に凱旋門賞へのワイルドカードを付与するとしています。

つまり、5月の73頭だけを追っていては不十分です。

前哨戦で新たな有力馬が浮上したり、登録済みの馬が評価を大きく上げたりする可能性があります。

最終出走は最大24頭

France Galopの制度では、凱旋門賞の出走頭数は最大24頭です。

登録馬が多い場合、Arc Racesのワイルドカードを持つ馬には優先権があります。初回登録73頭から最終的には大きく絞られるため、登録頭数と実際の出走頭数にはかなり差が出ます。

登録馬一覧を見る際は、

  1. 初回登録
  2. Arc Racesと前哨戦
  3. 出走予定の公表
  4. 最終登録
  5. 枠順確定

という順番で情報を更新すると混乱しにくくなります。

日本勢と欧州勢は何を比較すればいい?

現時点では欧州勢に前年上位の実績馬がそろっています。

一方、日本勢は5月に7頭が登録したものの、JRAが7月27日に出走予定として掲載しているのはアドマイヤテラとメイショウタバルです。

比較するなら、次の4項目を見ると分かりやすくなります。

2400mの実績

凱旋門賞は芝2400mです。

単純なG1勝利数ではなく、この距離でどの程度パフォーマンスを維持できるかを見る必要があります。

欧州馬場への適性

日本の高速馬場とパリロンシャンでは条件が変わります。

特に雨で馬場が重くなれば、走法やスタミナの評価も変わります。

前哨戦の内容

勝ったかどうかだけでなく、本番へ向けて余力を残せたかを見ることが重要です。

遠征とコンディション

日本馬は輸送を伴います。

現地到着から調教、馬体、食欲など、本番までの過程も評価材料になります。

オッズは「登録段階」と「最終出走後」で意味が違う

登録段階の海外ブックメーカーの先行オッズは、勢力図を見る一つの参考になりますが、そのまま最終的な実力順とは限りません。

回避、前哨戦、馬場、枠順によって価格は変化します。

また、JRAは2026年凱旋門賞の馬券を国内独自のプール方式で発売すると発表しているため、海外ブックメーカーのオッズとJRAの最終オッズは別物です。

競馬オッズそのものの基本を確認したい場合は、ブックメーカー競馬のオッズと基本ルールも参考になります。

今後は「7頭登録」より「誰が実際に向かうか」を見る

凱旋門賞2026は、5月20日の初回登録で73頭、日本調教馬は7頭でした。前年の上位3頭であるダリズ、ミニーホーク、ソジーも再登録しており、欧州勢には明確な実績馬がそろっています。

一方、日本勢については状況が進んでいます。

5月にはアドマイヤテラ、アロヒアリイ、ジュウリョクピエロ、シンエンペラー、ビザンチンドリーム、フォーエバーヤング、メイショウタバルの7頭が登録しましたが、JRAが7月27日時点で出走予定として公表しているのはアドマイヤテラとメイショウタバルです。

ここからは、9月6日のArc Trials、各馬の遠征計画、最終登録、10月1日に予定される枠順抽選へと情報が絞られていきます。

登録時の知名度だけで本命を固定せず、「実際に出走へ向かっているか」「2400mと欧州馬場に合うか」「前哨戦でどう仕上がったか」を順番に確認することが、2026年の凱旋門賞を比較する最も分かりやすい方法です。

よくある質問

凱旋門賞2026の登録馬は何頭ですか?

5月20日の初回登録締切時点では73頭です。ただし、Arc Racesのワイルドカードによって候補馬が後から加わる可能性があります。

日本馬は何頭登録しましたか?

JRA所属馬は7頭が登録しました。アドマイヤテラ、アロヒアリイ、ジュウリョクピエロ、シンエンペラー、ビザンチンドリーム、フォーエバーヤング、メイショウタバルです。

現在、凱旋門賞への出走予定が公表されている日本馬は?

JRAの7月27日時点の発表では、アドマイヤテラとメイショウタバルが出走予定馬として掲載されています。

欧州の有力馬は誰ですか?

前年優勝馬ダリズ、2着ミニーホーク、3着ソジーがそろって2026年も初回登録しています。

前哨戦はいつですか?

主要なQatar Arc Trialsは9月6日にパリロンシャンで行われ、Prix Niel、Prix Vermeille、Prix Foyの勝ち馬にはワイルドカードが与えられます。

最終的に何頭まで出走できますか?

最大24頭です。登録が多い場合、Arc Racesのワイルドカードを得た馬には優先権があります。