チュニジアに4-0。この数字が持つ意味は、単なるスコア以上のものです。

日本代表は今大会グループFの第2節で、W杯史上1試合最多となる4得点を記録しました。それも、三笘薫・久保建英・遠藤航という主力を欠いた状態で、です。残るはスウェーデン戦(6月26日午前8時・日本時間)のみ。引き分け以上で決勝トーナメント進出が確定します。

この記事では、チュニジア戦が持つ歴史的な意味と、スウェーデン戦を前に知っておきたいポイントを整理します。

まず今日の結果:何が起きたか

2026年6月21日(日本時間)/ グループF 第2節
チュニジア 0 – 4 日本(モンテレイスタジアム)

時間 得点 詳細
4分 鎌田大地 中村のクロスに詰め先制
31分 上田綺世 ペナルティエリアから右足一閃・W杯初ゴール
69分 伊東純也 上田のフリックから1対1を制す
83分 上田綺世 佐野のクロスをヘッドで決め2得点目

なぜこの勝利は「歴史的」なのか

記録1:W杯での日本史上最多得点

日本代表がW杯1試合で4得点を記録したのは初めてのことです。これまでの最多は2010年南アフリカ大会のデンマーク戦(3得点)でした。

三笘薫・久保建英・遠藤航という欧州でも高い評価を受ける選手たちが揃って不在のなかでこの得点数を記録したことは、日本サッカーの層の厚さを示す結果と言えます。

記録2:「第2戦の壁」をついに破る

W杯グループステージ第2戦では、1998年大会以降の成績は1勝3分3敗。これが「鬼門」と呼ばれてきました。今大会のチュニジア戦はその壁を、しかも大差で打ち破った試合になりました。

記録3:上田綺世の「晴れ舞台」

上田綺世はW杯3試合目の出場でついに初得点をマーク。2ゴール1アシストでプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれました。前回カタール大会での無得点という悔しさを、4年かけて北中米の地で晴らしました。

「ほっとしています。前回、悔しい思いをしたので、それをようやく晴らせた気がします」という試合後のコメントが、この4年間の積み重ねを物語っています。

記録4:鎌田大地の2試合連続ゴール

鎌田大地は初戦のオランダ戦に続いて2試合連続ゴール。日本代表がW杯で同一選手が2試合連続でゴールを決めたのは、2002年の日韓大会での稲本潤一以来24年ぶりの快挙です。

グループF 現在の状況

順位 チーム 勝ち点 得失点差
1位 オランダ 4 +4
2位 日本 4 +3
3位 スウェーデン 3 -4
4位 チュニジア 0 -3(敗退確定)

日本とオランダは勝ち点・直接対決(引き分け)・得失点差が同じですが、総得点でオランダ(7点)が日本(6点)を上回るため、現時点では日本が2位

チュニジアは2連敗で今大会の敗退が確定しました。

グループ突破条件については、グループステージ突破条件の基本ルールでも詳しく解説しています。

スウェーデン戦:基本情報

項目 詳細
日時 2026年6月26日(金)午前8:00(日本時間)
会場 アローヘッド・スタジアム(カンザスシティ、アメリカ)
地上波放送 NHK総合
配信 DAZN(無料配信予定)
同時開催 チュニジア vs オランダ(同時刻)

引き分け以上で日本の突破が確定します。

日本はスウェーデンに勝てるのか

スウェーデンはオランダに1-5で大敗した第2節の結果を経て、今大会の成績が勝ち点3・得失点差-4という苦しい状況です。第3節は「勝たなければ突破できない」試合で、必死の戦いが予想されます。

しかし、だからこそ手強い相手になります。

スウェーデンの注目選手

ヴィクトル・ギェケレシュ(FW / アーセナル所属)
欧州プレーオフのウクライナ戦でハットトリックを記録し、本大会出場の立役者となりました。フィジカルの強さ、背後への抜け出し、決定力のすべてを兼ね備えた今大会スウェーデンの中心選手です。

アレクサンダー・イサク(FW / リバプール所属)
負傷でプレーオフを欠場していましたが、本大会までにコンディションを整えてくる可能性があります。高さとスピードと足元の技術を兼ね備えた万能型FW。試合途中での投入であれば、局面を変える力があります。

ヤシン・アヤリ(MF / ブライトン所属)
今大会すでに2ゴールを記録しているMF。中盤の攻撃の起点として機能しており、日本の守備陣にとって注意すべき存在です。

スウェーデン戦で日本が意識すべきこと

今大会のスウェーデンは、チュニジア戦で5-1と大勝発進しましたが、オランダ戦では同点数で敗れました。攻撃力はあるが、守備面では脆さも見せています。

日本が勝利するには、次の2点が鍵になります。

① サイドの深いところへえぐる攻撃
スウェーデンはCBの高さが武器ですが、スペースへの対応は課題があります。中村敬斗・伊東純也らのサイド突破でグラウンダーのクロスを多く入れることで、スウェーデンの「高さ」を封じる戦い方が有効です。

② 引き分けでも突破できることを活かした落ち着いた試合運び
日本は引き分けでも突破できる状況です。焦らず、まず守備を整えて試合に入ることが重要です。一方、スウェーデンは勝利が必要なため前がかりになる時間帯がある——そこでのカウンターを狙えれば、決定機を作れます。

日本代表の歴代W杯成績と今大会の位置づけ

日本代表は1998年フランス大会の初出場から8大会連続で本大会に出場。過去4度のベスト16進出が最高成績ですが、そのいずれも決勝トーナメント1回戦で敗退しています。

今大会の森保監督が掲げる目標は「ベスト8以上」——「新しい景色」という表現で語られている目標です。

歴代の記録を見ると、日本がベスト16を超えられなかった理由はPK戦の敗退(2010年・2022年)と僅差の逆転負け(2018年)に集約されます。いずれも「あと一歩」に終わってきました。

今大会のグループFを突破した後、日本がラウンド32で対戦するのは:

  • F組1位通過 → グループCの2位(現時点でモロッコが有力)
  • F組2位通過 → グループCの1位(現時点でブラジルが有力)

ラウンド32の仕組みについては、ラウンド32の見方解説もご参照ください。

編集部の視点:チュニジア戦で見えた「今大会の日本」

今日のチュニジア戦で印象的だったのは、「三笘・久保がいない」という話題が試合開始10分で誰の頭にも浮かばなくなった、ということです。

鎌田の4分先制ゴールはチームの構成力を示し、上田の2ゴールは「1トップとして決め切る強さ」を証明しました。佐野海舟と田中碧のボランチコンビは安定していたし、伊東純也は決定的な場面で冷静にゴールを決めました。

「三笘・久保のいない日本」という文脈で語られていた今大会が、実は「誰が出ても機能するチーム」になっていたことを、この試合が示しました。

スウェーデン戦では、引き分けでも突破できるという状況を活かしながら、同時にグループ1位通過を狙いに行く——そのバランスをどう取るかが森保監督に問われるゲームになりそうです。

トラストダイスではスウェーデン戦の予想と見どころも参考情報として確認いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q:日本vsスウェーデン戦の日程は?
A:日本時間2026年6月26日(金)午前8:00キックオフです。NHK総合で地上波生中継があります。

Q:引き分けでも日本は突破できますか?
A:はい。日本が引き分けた場合、勝ち点5となりスウェーデン(最大4)を上回るため、2位以内でのグループ突破が確定します。

Q:日本が1位通過するためには何が必要ですか?
A:日本が勝利してオランダが引き分け以下の場合、または日本が引き分けてオランダが敗戦した場合に1位通過が確定します。日本とオランダが共に勝利した場合は、得失点差・総得点・フェアプレーポイント・FIFAランキングの順で順位を決定します。

Q:上田綺世はどんなW杯成績ですか?
A:今大会チュニジア戦で2ゴール1アシストを記録。W杯通算では3試合出場・2得点になりました。前回カタール大会での無得点の悔しさを、2026年大会で結果で返しました。

Q:スウェーデンとの過去対戦は?
A:A代表同士の直近の対戦は2002年5月の親善試合で1-1引き分け。W杯本大会での対戦は今回が初めてです。

Q:スウェーデン戦の結果が確定するのはいつですか?
A:6月26日午前8時から開始される試合が終了した時点で確定します。同時刻にオランダvsチュニジアも行われ、両試合の結果を合わせてグループF最終順位が決まります。

まとめ

チュニジアに4-0——日本代表にとってW杯史上最多得点の勝利でした。三笘・久保・遠藤を欠いた状態でこの結果を出したことは、チームとしての成熟を示すものです。

スウェーデン戦は引き分けでも突破が確定する有利な状況です。ただ、スウェーデンは「負けられない」プレッシャーの下で必死に戦ってくるはず。日本の真価が問われる90分間になります。

スウェーデン戦、あなたはどんな展開を予想していますか?引き分けを狙いながら勝ちを目指す戦い方か、思い切って勝ちにいくかで日本の試合の見え方が変わります。