「延長戦ってどのくらい時間があるの?」「PK戦ってどういう順番で進むの?」という疑問を持つ方は多くいます。

W杯2026のグループステージでは引き分けがそのまま成立しますが、ラウンド32以降の決勝トーナメントでは必ずその試合で勝者を決めなければなりません。延長戦とPK戦は、その試合で決着をつけるためのルールです。本記事では、初心者の方にもわかりやすく延長戦・PK戦の仕組みを整理します。

延長戦とは?基本情報を整理

延長戦とは、決勝トーナメントの試合で90分終了時点に同点だった場合に追加で行われる試合時間のことです。

試合時間の90分以内に決着がつかない場合に行うのが延長戦で、勝敗を決める必要があるトーナメント戦のときだけ実施されます。現在はフルタイム形式が主流なので、延長戦はきっちり30分行われます。

グループステージとの最大の違いは、「引き分けがない」という点です。グループステージでは1点ずつ取り合って試合が終わることがありますが、決勝トーナメントでは必ずその試合で勝者を決めます。グループステージのルールについては、グループステージ突破条件の解説記事で整理しています。

延長戦・PK戦はなぜラウンド32から適用されるのですか?

ノックアウトステージでは、45分ハーフの試合で決着が付かない場合は15分ハーフの延長戦が行われます。この延長戦でも決着がつかない場合はPK戦で勝ち進むチームを決めます。

W杯2026からラウンド32(決勝トーナメント1回戦)が新設されたことで、このルールが適用されるステージが増えました。グループステージの後、最初の試合からすでに延長・PKの可能性があるという点が、2026年大会の大きな特徴です。ラウンド32の仕組みについてはこちらの解説記事も参考になります。

初心者がまず知っておきたいポイント

ポイント1:延長戦は前後半15分ずつの計30分

延長戦は合計30分で、前後半に分かれて15分ずつのプレーとなります。この30分の間でどちらかのチームがリードを奪えば、そのまま試合終了です。もし30分の延長戦でも同点の場合、PK戦に進みます。

延長戦はかつて「ゴールデンゴール(先に1点入れたチームが即勝利)」や「シルバーゴール」という方式が採用されていた時期もありましたが、2004年以降は再びフルタイム方式(得点の有無に関係なく30分間行う方式)に戻っています。現在は得点が入っても時間が終わるまで試合が続きます。

ポイント2:延長戦では交代枠が1枠追加される

延長戦に突入した場合、それまでの未消化分とは別に、追加で1人の交代枠と1回の交代機会が両チームに与えられます。

通常90分の試合では最大5人まで交代できますが(ハーフタイムを除き3回まで)、延長戦に入ると追加で1人交代できます。この「延長交代」をいつ・誰に使うかは監督の重要な戦術的判断です。試合前のスタメン構成と控え選手の顔ぶれが延長戦の展開に影響します。スタメン情報の読み方についてはスタメン発表後に確認したいポイントの解説記事も参考になります。

ポイント3:PK戦の基本的な流れ

PK戦では、審判のコイントスによって先攻のチームを決定します。PKをする選手とゴールキーパーの1対1の形式で、チームが交互に5本ずつ蹴ることが基本のルールです。それぞれ5本ずつ蹴り合ったあと、得点が多いチームが勝者になります。途中で逆転不可能になった場合はその時点で試合終了です。

試合の流れを整理すると次のようになります。

  1. コイントスで先攻・後攻を決める
  2. 両チームが交互に1人ずつ、計5本ずつキックを行う
  3. 5本ずつ終えて得点の多いチームが勝利
  4. 5本で同点の場合は「サドンデス方式」で続行

ポイント4:5本で決まらない場合はサドンデス

PK戦では各チームが5人ずつ蹴り終えても同点の場合、6人目以降による「サドンデス方式」へと移行します。6人目以降は1人ずつ交互にキックを行い、どちらかが決めて相手が外せばその時点で試合終了となります。

サドンデスは「即時決着」を意味する概念で、PK戦という手続きの内部で、5人ずつのキックで決着しなかった後に使われます。

サドンデスに突入すると、1本のキックで試合が終わることもあれば、全選手がキックを終えて2巡目に入ることもあります。この緊張感こそがPK戦の醍醐味です。

ポイント5:退場者はPK戦に参加できない

試合中に退場を命じられた選手は、PK戦に参加できません。

また、PK戦のキッカー順は5人を蹴り終えた後の2巡目からは1巡目と同じ順番を守る必要はなく、自由な順番で再設定が可能です。この順番の入れ替えも監督の戦術判断のひとつです。

延長戦の歴史:ゴールデンゴールとシルバーゴール

現在のフルタイム方式が定着する前には、別の方式が使われていた時代があります。

ゴールデンゴール(サドンデス)とは、延長戦中に最初にゴールを決めたチームがその瞬間に勝利を手にするルールです。1998年のワールドカップでもこのルールが適用されていました。

シルバーゴールとは、延長戦の前半でゴールが決まった場合、前半が終了するまで試合が続けられ、後半開始前にリードしたチームが勝利となるルールです。

現在はどちらの方式も廃止されており、W杯2026も含めてフルタイム方式が標準です。試合中に得点が入っても、30分の延長戦は最後まで行われます。

延長戦・PK戦と試合予想の関係

延長・PKまで見据えた観戦をすると、試合の見方が変わります。

延長戦突入の可能性を読む: 近年のワールドカップでは決勝トーナメントの約3試合に1試合が延長戦になっています。両チームの守備力が拮抗している試合や、引き分けを望む戦略的な状況では、延長戦になる可能性を念頭に置いておくと観戦の準備になります。

延長突入時のオッズ変動: 90分終了時点でスコアが同じ場合、延長戦突入とともにオッズの構造も変わります。延長前半・後半それぞれの得点や展開に応じてオッズが変動することもあります。ライブオッズの読み方についてはライブ予想とオッズ変動の解説記事で整理しています。

PK戦のオッズ: PK戦はどちらが勝つか予測が難しく、PK戦では戦術や技術だけでなく、メンタルの強さが非常に重要な要素となります。オッズという視点から見ると、PK戦に突入した時点で多くの場合オッズが接近し、市場が「どちらに転ぶかわからない」と評価していることを示します。オッズの基本についてはオッズの見方の解説記事もあわせて参考になります。

関連するワールドカップ2026の試合ページ

W杯2026の決勝トーナメント各カードのオッズや試合情報はトラストダイスで確認できます。ラウンド32からは延長・PKの可能性がある試合として、各対戦カードページでの観戦前確認が役立ちます。

まとめ

W杯2026の延長戦・PK戦の仕組みを要点でまとめます。

  • 延長戦は前後半15分ずつ計30分。得点が入っても時間終了まで試合は続く(フルタイム方式)
  • 延長戦に入ると交代枠が1人追加される(延長用の追加枠)
  • PK戦は両チーム5本ずつ交互にキックし、得点が多いチームが勝利
  • 5本で同点なら6人目以降はサドンデス方式(片方が決めて相手が外せば終了)
  • 退場選手はPK戦に参加不可
  • ラウンド32以降のすべての試合でこのルールが適用される
  • 3試合に1試合が延長戦になるという過去の傾向がある

延長戦・PK戦の仕組みを知っておくと、決勝トーナメントの試合終盤の緊張感を何倍も楽しめます。

FAQ

延長戦はいつ行われますか?

延長戦は、W杯2026のラウンド32以降の決勝トーナメントで、90分(前後半45分+アディショナルタイム)終了時点に同点だった場合に行われます。グループステージでは引き分けがそのまま結果になるため、延長戦はありません。

延長戦の時間はどのくらいですか?

前後半各15分、合計30分です。途中に得点が入っても試合は続きます。延長戦でどちらかがリードしたまま時間が終わればそのチームの勝利、30分で同点のままならPK戦に進みます。

延長戦に入ったとき交代はできますか?

はい。延長戦に入ると、それまでの交代とは別に追加で1人の交代と1回の交代機会が与えられます。90分でまだ交代枠が残っていてもいなくても、延長専用の1枠が追加されます。

PK戦ではどのくらいの人数が蹴りますか?

まず両チームから各5人が選ばれ、交互にキックを行います。5本ずつ終えて同点の場合は、6人目以降が1対1の形式(サドンデス方式)でどちらかが決めてもう一方が外すまで続けます。最初の11人全員が蹴り終えると2巡目に入り、順番を変えることも可能です。

PK戦はなぜ「サドンデス」と呼ばれるのですか?

「サドンデス」は「即時決着」を意味する言葉で、PK戦の5本ずつが終わった後の6人目以降に適用されます。この段階では、片方が決めてもう片方が外した瞬間に試合が終わるため、1本のキックで結果が決まります。なお、延長戦中に先に1点入れたチームが勝つ「ゴールデンゴール(Vゴール)」方式もかつてサドンデスと呼ばれていましたが、現在は廃止されています。

トラストダイスで決勝トーナメントの試合予想を確認できますか?

はい。トラストダイスでは、ラウンド32以降の各対戦カードの試合予想情報を確認できます。延長・PK戦の可能性がある接戦カードを観戦前に確認するために、ワールドカップ2026の試合予想ページラウンド32の対戦カードページをご活用ください。