第62回札幌記念(GII・芝2000m)は、2026年8月16日(日)に札幌競馬場で行われます。夏競馬で唯一のGII競走であり、1着賞金7000万円はJRAのGII競走の中でも最高額です。フルゲートは16頭。春の主要GIから距離短縮や仕上げのレースとしてこの舞台を選ぶ馬が多く、ローテーションの組み合わせがそのまま予想のカギを握るレースでもあります。
この記事では、現時点(8月上旬)で出走が想定されている有力馬を診断し、過去データやローテーション実績とあわせてレースを展望します。なお、最終的な出走メンバー・枠順・オッズはレース直前まで変動する可能性があるため、あくまで現時点の参考情報としてご覧ください。
今年のレースの構図
2026年の札幌記念には、さまざまな路線から実績馬が集結する見込みです。長距離GIを使ってきた馬、春のグランプリ(宝塚記念)から距離短縮で臨む馬、夏の重賞やハンデ戦で結果を残してきた馬など、ローテーションのタイプが大きく分かれているのが今年の特徴です。
想定されている主なメンバーは、アドマイヤテラ、ショウヘイ、コスモキュランダ、グランディア、シェイクユアハート、ヴェローチェエラ、エコロヴァルツ、ホウオウビスケッツ、アラタ、ケイアイセナなど。なお、前走の函館記念を制して参戦が有力視されていたファウストラーゼンは、左前浅屈腱炎を発症したため回避となり、9カ月以上の休養が見込まれています。有力な一頭が抜けたことで、上位争いの構図にも影響が出そうです。
有力馬診断
アドマイヤテラ(5歳牡馬・父レイデオロ) 2026年の阪神大賞典(GII)をレコードタイムで圧勝し、続く天皇賞(春)でも0.1秒差の3着と、長距離路線で安定した実績を残してきました。洋芝の馬場への適性は高いと見られますが、2000mという距離を使うのは久しぶりになる点は不安材料です。主戦の武豊騎手が同日にフランスで行われるジャックルマロワ賞に騎乗するため、今回は坂井瑠星騎手に乗り替わります。乗り替わりが結果にどう影響するかも注目点です。
ショウヘイ(4歳牡馬・父サートゥルナーリア) 京都新聞杯を勝利し、日本ダービーでも3着に入った実績馬です。前走の大阪杯はかかってしまい、残り1ハロンで失速して10着に大敗しましたが、GIの2400mで崩れずに走れる持続力の高さは、瞬発力よりも持続力が問われる札幌のコース特性と噛み合いやすいタイプと言えます。想定される騎手は川田将雅騎手で、後述する通り、この組み合わせは注目材料のひとつです。
コスモキュランダ(宝塚記念4着・横山武史騎手想定) 2026年の宝塚記念(GI・阪神2200m)で4着に健闘した馬で、今回は距離を200m短縮してのローテーションになります。宝塚記念組が札幌記念で結果を残せるかどうかは、後述の過去データを見ても慎重な判断が必要なポイントです。
グランディア(新潟大賞典1着・西村淳也騎手想定) 新潟大賞典を制しており、勢いに乗っての参戦です。重賞初挑戦となる舞台でどこまで通用するかが焦点になります。
シェイクユアハート 秋の大舞台を見据えた叩き台としての参戦が予定されています。ここでの内容が、秋以降のローテーションを占ううえでも注目されます。
その他の有力馬 2025年の札幌記念で7着だったホウオウビスケッツ、5着だったヴェローチェエラ、3着だったアラタなど、前年の上位争いに絡んだ馬たちも再び名を連ねる見込みです。連覇や巻き返しを狙う実績馬として警戒が必要です。

騎手データで見るポイント
札幌記念において、川田将雅騎手は過去10年で【2勝1勝0勝1勝】という成績を残しており、連対率は75%に達します。これは今回想定されている騎手の中でもかなり目を引く数字です。ショウヘイとのコンビがこのデータ通りの結果を残せるかは、今回のレースを読むうえでの大きなポイントのひとつになりそうです。
過去データで見るレースの傾向
年齢傾向 過去10年のデータでは、5歳馬が4勝、連対率28%、複勝率38%と好成績を残しており、中心となるのは5歳世代という傾向が出ています。ただし、年齢傾向はあくまで過去の集計であり、世代そのもののレベル差までは反映されない点には注意が必要です。
波乱の傾向 2025年の札幌記念は、10番人気だったトップナイフが優勝し、3連単の配当は130万円を超えました。GI級の馬が不在の場合は荒れる余地が十分にあるレースであることを示すデータであり、今年も人気馬だけでなく、伏兵の存在にも目を配っておきたいところです。
宝塚記念組のローテーション実績 過去10年、宝塚記念から距離短縮で札幌記念に臨んだ馬に優勝実績はありません。2着に入った例としてパンサラッサやペルシアンナイト、3着に入った例としてウインマリリンやラッキーライラックが挙げられますが、勝ち切るのは簡単ではないというのがこのローテーションの実情です。今回のコスモキュランダがこの傾向を覆せるかも注目です。
レース展望
札幌の芝2000mは、直線だけの瞬発力勝負というより、道中の位置取りと3~4コーナーからどれだけ長く脚を使えるかが問われるコースです。長距離GIで崩れずに走ってきたアドマイヤテラやショウヘイのような持続力型の馬にとっては、条件面での噛み合いは決して悪くありません。一方で、過去のデータが示す通り、このレースは人気馬だけで決着するとは限らないレースでもあります。ローテーション・コース適性・年齢傾向・騎手データという複数の要素を組み合わせて見ることが、札幌記念を読み解くうえでの基本になります。
なお、本記事の内容は予想の参考情報であり、レース結果を保証するものではありません。出走予定馬・騎手・枠順・オッズは開催直前まで変動する可能性があるため、最終的な確認は必ず最新の情報でお願いします。
よくある質問(FAQ)
Q. 札幌記念はいつ、どこで開催されますか? A. 2026年8月16日(日)、札幌競馬場の芝2000mで行われます。フルゲートは16頭です。
Q. 今年注目すべき有力馬は誰ですか? A. 阪神大賞典を圧勝したアドマイヤテラ、京都新聞杯勝ちの実績を持つショウヘイなどが有力視されています。ただし、過去のデータでは人気馬だけで決着しない年もあるため、伏兵にも注意が必要です。
Q. 宝塚記念からのローテーションは有利ですか? A. 過去10年のデータでは、宝塚記念から距離短縮で臨んだ馬に優勝実績はなく、簡単なローテーションとは言えません。2着・3着に入った例はあります。
Q. ファウストラーゼンは出走しますか? A. 左前浅屈腱炎を発症したため、参戦が有力視されていたファウストラーゼンは回避となりました。9カ月以上の休養が見込まれています。

あなたは今年の札幌記念、長距離GIから持続力を証明してきた実力馬と、勢いに乗る重賞初挑戦の馬、どちらを重視して見ますか? 過去データが示す「荒れやすいレース」という傾向も踏まえながら、レース当日の枠順やオッズと合わせて見比べてみるのもおすすめです。関連するコース適性とローテーションの基本や枠順の有利不利も、あわせてチェックしてみてください。レース情報や日程は、トラストダイスの競馬ページでもまとめて確認できます。









